掛目率に注意!信用取引担保としての代用有価証券の活用

代用有価証券とはどのようなものか?

信用取引では、証券会社などから借用した資金や株といった有価物に損失による毀損が生じた場合、それを補うために委託証拠金が充てられます。しかし、委託証拠金は借用の代価として支払われるわけではないため、信用取引をする際に必ず取引額相当の現金が必要ということはありません。従って、委託証拠金は必ずしも現金のような流動性が高い有価物でなければならないということは無く、ほとんどの証券会社では金融商品などを担保とすることも可能になっています。こうした信用取引の担保として充てられる証券や債券のことを、「代用有価証券」と呼びます。普通は証券会社の口座で眠らせるしかない現物株も機動的に信用取引の担保として活用できるため、資産運用の効率性が高い制度として投資家からは珍重されています。

代用有価証券を活用する際の注意点

現金の場合、国内における価値は不変であるため、基本的に100%信用取引の担保として活用することができます。しかし、証券や債券は日々その価格が更新されるため、100%の金額で委託証拠金に充てることができません。証券や債券を委託証拠金とする場合、どのくらいの金額充てることができるかは、それらの前日終値に「評価掛目」を乗算することで算出できます。この評価掛目は有価物の種類や証券会社によって変わってきますが、総じて80%前後の値となるケースが一般的です。当然、その有価物の価値が下がって委託証拠金がショートすることで追証が発生する危険性もあるため、代用有価証券を用いる際も余裕を持った資産運用を心がけなければなりません。

信用取引の担保とは、株式の取引などにおいて、証券会社から売買に必要な現金や株式を借りて取引をするときに、証券会社へ預ける手持ちの株式や現金のことです。